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【KP】~僕らと苦くて甘い日々を~
第4章 疑惑
すん、と鼻を鳴らす。
鼻腔の奥にこびりついてしまった
それは、もう簡単に思い出せる
ものになってしまった。
「廉、どした?」
「んー? うん、ちょっと」
しょうに顔を覗き込まれ、
俺は曖昧な返事をした。
勝瀬さんと会った時、
言ってしまっても良いものだろうか。
そんな疑問が過る。
どこかで嗅いだようなあの匂い。
それの正体、そして原因に
自分では気付いている。
まさか……
まさか、な。
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