第4章 疑惑
海人Side___
午後の取材。
始まる予定時間になっても、
神宮寺と廉は現場に帰って来なかった。
オレは基本的に時間厳守って
性格でもないから、
そのうち来るだろうなんてのんびりな考えだ。
だんだんと、
時計の長針が進んでいくにつれて、
岸くんとしょうが心配そうに
そわそわし出したのが分かった。
「なんかあったのかな」
「ん~心配だね」
少しの遅れなら全然良い。
でも、結局二人が着いたのは
30分経った頃だった。
向かった時に一緒にいたのは
マネさんだったのに、
着いた時に一緒にいたのは
蒲田さんで、
「あれ?」なんて、しょうは
気の抜けた声で言った。
「勝瀬さんは?
朝一緒だったんですけど……」