第2章 名前はキンプリ
「あーっ!しょうそれ
取らんとって俺のやって!」
「え!?ごめん!なんか
旨そうなのあったから」
天然で優しい、平野紫耀くん。
その隣でおにぎりを選ぶ
髙橋海人くん。
梅入りが気になるのかな?
メンバーの名前と顔を確認しつつ
教えてもらった性格やら
注意事項やらを思い出していた。
「勝瀬さん?」
「わっびっくりした!」
突然私の少し上から、
声が降ってきた。
驚いてみれば、びっくりするほど
整った顔がある。
メンバー1の高身長だ。
「すみませんいきなり。
……僕、神宮寺っていいます」
「ああ、神宮寺くん。
カッコいい名前だから覚えてるよ」
「はは。そうですか?」
神宮寺くんは軽く笑うと、
さっさと自分のお皿に食べたいものを
入れていってしまう。
「俺、勝瀬さんと話して
みたかったんですよね」
「え、なんで?」
いきなり予想外の展開……