第7章 2人きりの時間 ★
>>side:Kazunari
♪〜♬〜
智「にのー、鳴ってるよー」
和「だれー」
智「んー?ああ、松潤」
和「ん?なんだろ」
智「個人LINEだよ。スタンプ」
和「んー」
リーダーと2人でオフだったから
昼間はゆっくりして、
夕方くらい、2人でスタジオにいた。
軽く踊ったり、歌ったりハモったり…
特に練習ってわけでもなく
ただ好きなことしてた感じ。
汗かいたから、シャワーして
出てきたらリーダーの声が聞こえた。
シャワーは1人。
リーダーと行ったらろくな事ないもん。
潤くんなんだろー?
智「なんだって?」
和「……んー、ちょっと出かけてくる」
智「今から?」
和「うん。もう終わったんだって」
智「そか。約束してたの?」
和「いや?…多分、してないけど。ご飯食べてくるね」
智「あそ。行ってらっしゃい♪」
和「車で行くわ」
智「呑めないじゃん」
和「呑むのは家が一番でしょっ♪」
智「ふふ…そうだな」
早く終わったから、出てきて
ご飯行こうって。デートのお誘い。
こんな早く誘ってくれると思わなかったな♪
シャワー浴びててよかったー。
汗だくで行けないもんね。
…って、思えるところ、
俺嬉しいんだなって…客観的に思った。
シャワーも浴びたのに
出て行きたくないよね、普通。
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潤「かず」
和「あ、お帰り。お疲れさま」
潤「ん。ありがと、迎えに来てくれて」
和「んーん。お誘いどうも」
潤「ふふ…口に出すとさ、早く行きたくなっちゃって」
和「デート?」
潤「うん。…家、誰かいた?」
和「リーダー。」
潤「ご飯大丈夫だったかな?」
和「うん。スタジオいたから何も用意してないし」
潤「へぇ、踊ってたの?」
和「ちょっと踊った。だいたいふざけて歌ってた」
潤「ふふ…聞きたいわ、それ」
和「ふふっ…聞かせられるもんじゃないよ」
潤くんがセットしてくれた
ナビ通りに車を走らせる。
潤「そこのパーキング停めていこ。ちょっと道入ったとこなの」
和「了解」
車からおりて少し歩く。
並んで歩いてると本当に
デートみたいだなって嬉しくなった。
潤「ん?なに笑ってんの?」
和「…嬉しくなっちゃった。デートみたい」
潤「ふふ…みたいじゃなくて、デートな?」
和「ふふ…」
嬉しいってちゃんと言える辺り
俺って本当は素直だよなと思ったりして。
