第4章 マネージャー事情 ★
>>side:Jun
にのが検査の間、俺はにのの病室にいた。
何度も来たことがあるここは、
もう見慣れた景色だった。
にのが寝るベッドがあって、
俺らが余裕で横になれる
大きめのソファがあって。
ここに泊まるのも、慣れてきた。
慣れたくはないけどね…
俺らにはいつも大丈夫っていうけど、
先生には嘘つけないから。
ここにいる時は本当のにのの状態を
知ることができた。
和「…ただいま」
潤「おう。お疲れ」
「今日は松本さんなんですね!」
潤「お世話になります」
「こちらこそ。簡単な検査結果、お聞きになりますか?」
潤「あー…いい?」
和「んー、」
潤「じゃあ、」
「はい。」
ソファで目を閉じて寛いでいると、
にのが歩いて帰ってきた。
その後ろから先生が入ってきた。
「結果というか…痛みが出てる範囲ですが、今回ちょっと広いですね。昨日はそこまでじゃなかったので今日で悪化しています。油断したんでしょうね。左足は痺れでほぼ感覚がなかったはずです。…ね?」
和「………」
「ん、図星ですね。まぁ、重症、というレベルですね。痛みがあって眠れないといけないので、今痛み止めの注射を打ちました。明日の朝、また打ちます。仕事があるようなので」
潤「明日…休めないの?」
和「明日は雑誌の撮影だけだから」
潤「………」
「明日は、そのまま帰ってもらって大丈夫です。錠剤、忘れず飲むように」
和「ん…」
「では…安静に。なにかあったら呼んで」
和「ぅん」
潤「ありがとうございました」
「お大事に」
先生はニコッと笑い、にのの肩を
ぽんぽんと叩くと病室を出て行った。
潤「…腹減ってない?」
和「減った…かも…」
潤「ふふ…食う?」
和「…どしたの、」
潤「さっき買ったの、コンビニで。はい」
和「ぁりがと…」
時間は遅めだけど、晩ご飯食ってないし。
まぁ…いいだろう。
2人でおにぎりを頬張った。
潤「…また、無理したんだな」
和「………」
潤「言えって、言ってるのに…」
和「ごめん…」
潤「…ちゅ、…」
和「んっ…」
潤「ふふ…謝ったらどうなるか知ってるくせに」
和「…潤くんでよかった…」
潤「ん?」
和「今朝は雅紀だったから…激しかった…//」
潤「……。食べ終わったらしてあげる」
和「ぇ…いい…//」
潤「何言ってんの?煽っときながら」
和「煽ってないっ//」