第4章 マネージャー事情 ★
>>side:Masaki
マネ「病院、行きますか…?」
和「…ぃぃ…帰りたい…」
マネ「ほんとにですか?我儘じゃないですよね?!」
和「………」
マネ「にのさん!」
和「…ぁー…ちょっと静かにして…」
マネ「………」
雅「ねぇ、水かなんか買ってきてあげて?」
マネ「…はい…すみません、」
雅「いやいや、謝ることないから」
マネ「はぃ…」
にのは、マネージャーのこと信頼してる。
俺ら4人も、それぞれそう。
だから、マネージャーに強く言われるのは
嫌ではないし、本当に俺らのことを
心配してくれてること分かってる。
にのがこうやって苛立ちを見せる相手は
本当に数少ないの。マネージャーか…
俺らにもあんま見せないくらい。
自分自身に苛立ってる。
辛そうで、見ていられない時がある…
雅「にの…」
和「………」
にののマネージャーを一旦楽屋から出した。
横になってるにのの傍にいって
腰にそっと手を置いてみた。
にのは無反応で、ピクリともしない。
他の3人も心配そうに見てる。
みんな優しいから…じっと見守ってる。
雅「…にの…帰ろっか、家…」
和「……、…ごめん…」
雅「…ん。大丈夫だよ」
潤「俺…明日休みだから一緒に行く」
雅「うん。」
マネ「連絡、してあります…」
和「…ぁりがと、…」
マネ「…はい、」
帰れる状態じゃないのはみんな分かってた。
一緒に帰りたいんだよ、俺もって、
腰を撫でながら伝えると、
にのはうつ伏せのまま、声を発した。
いつの間にか戻ってきていた
マネージャーが声をかける。
翔「動ける?担架借りようか」
和「大丈夫、まだ…動ける」
雅「つかまる?」
和「ん、…」
翔ちゃんと俺でにのの両側を支える。
俺たちは全員にのの移動車に乗った。
-病院
「…おかえり」
和「………」
「乗せてください」
和「いいよ…」
「いいとかじゃないから。このまま検査する」
和「…今から…?」
「今から。俺も忙しいのよ」
和「………」
「今日俺当直でほんとに良かったなー。な?」
和「…ですね」
「ふふ…」
抱えられて病院に到着したにのを
主治医の先生は担架を用意して迎え、
からかいながら話しかけた。
にのも逆らえない感じで
ちょっと笑いそうになった。
にのが気を許してるのがすごく分かる。
松潤に任せて、俺らは帰路に着いた。