第4章 マネージャー事情 ★
>>side:Kazunari
また、やっちゃった。
気をつけてるつもりではあるけど、
やっぱ、仕事優先になっちゃう。
それはもう仕方ないんだけど…。
痛みが出てから無理すると
動けないどころか立てなくなる。
毎度毎度…ここまでやっちゃう俺に
主治医はちゃんと怒ってくれる。
帰らせてくれないのも、
彼の怒りと優しさ。
俺の身体を想ってくれてる。
メンバーも…。
もうそろそろ、またかって思われても
仕方ないし、慣れてくるはずなのに
いつもみんな本気で心配してくれる。
こうやって、誰か病室に泊まってくれて…。
もう、治しようがないから
一生付き合っていくんだけど…
周りのみんなの優しさが1番痛い…。
雅「…起きた?」
和「……ん、」
雅「どう?」
和「…注射、してもらう…」
雅「そうだね…」
和「眠れた…?」
雅「俺?ぐっすりだよ♪」
和「ふふ…よかった」
雅「…今日3本だけど…辛くなったら言うんだよ?」
和「ん、…ごめん…」
雅「あー。禁止ワード受信!お仕置き♪ちゅっ…ン、」
和「ぇっ、あ…//ふ…ンん…//」
雅「っは……謝るの禁止。何度言えば分かる?」
和「…はぃ…//」
雅「ふふふ…かわいい。朝ご飯は?」
和「マネさんが買ってきてくれる」
雅「そか!じゃあ…来るまでイチャイチャしよ~♪」
和「おい…//」
いつ誰が入ってくるか分からない状況で
エロめのキスをしてくる雅紀…。
いつもなら強めに出るんだけど
こういう時はされるがままになってる…
申し訳なさが勝ってるんだろうね…
…いや、本心は…嬉しいって感情でいっぱい。
主治医に念を押されてから病院を出た。
今日は…クイズだから大丈夫。
3本ってとこがちょっと…アレだけど。
大丈夫。4人がいてくれる。
-楽屋
翔「にの!」
智「にのー!大丈夫か?」
和「ん…大丈夫。」
翔「無理すんなよ…」
智「今日は痛みは?」
和「注射してもらったし、痛くないよ」
智「ん、痛み出たらすぐ言ってね?」
和「ありがとう…」
楽屋に入ってくるなり駆け寄ってくる
お兄さん達2人。
その後ろで、控えめに俺を見る潤くん。
心配されたくない俺の気持ちを
気にしてくれるけど、
やっぱり心配でたまらないって顔。
潤「…今日は帰れる?」
和「うん。一緒に帰るよ」
潤「よかった…」
潤くんは、本当に優しい…