第1章 プロローグ
当番はないけど、約束はいくつかあって。
まずはさっき言った、
・家事はできる人がやる
これは一緒に生活する上では大切なこと。
忙しい時と余裕がある時、
結構差が激しいお仕事だから、
やれる時はみんな積極的にやってる。
得意不得意はあるから、
お互い補いながらね。
次に、
・予定外に遅くなる時は連絡する
一緒に住んでるわけだから、
帰って来なかったら心配じゃん?
仕事が夜中になることも普通にあるし
マネージャーがいるから
大丈夫だとは思うけど、遅くなる時は
グループLINEに一言連絡してる。
次に、
・意見が割れたら多数決
まぁこれはずっと俺らのルールかな。
この家を買う時も、全部5人で話し合って、
割れたら多数決で決めた。
大体全会一致なんですけどね。
そして次に、
・2人きりの時は共有スペースで行為に及ばない
これは…あのー…//
はっきり言いますと、セックスですね。
リビングとかで2人きりの時のセックスは
もちろん、キスもイチャつくのも禁止。
ですが。そう、1対1の時だけ禁止なの。
家に3人、4人、5人いればOK…と
いうことですね。変なルール…ははは…
一応理由があるのよ。
1対1だとさ、恋人感出ちゃうじゃん。
いや、恋人として、愛してるんだけど、
1人は1人のものじゃないからさ。
おかしいけど…俺らはお互いを
恋人として愛し合ってるから。
公開での独り占めは禁止ってこと。
あとは…疲れてそんな気分じゃない時、
リビングでイチャつかれたら
単純にムカつくじゃん?だからだね。
ヤりたいなら、どっちかの部屋。
2人きりの時はあくまでも、
家族、仲間の方の関係性で。
…と、こんな感じで、
この他は自由。今のところはね。
俺らはこの家で5人で楽しく暮らしています。
そろそろ誰か帰ってくるかなぁ。
あ、言ってる傍から
玄関のドアが開いた。
この足音は…
ガチャ
「ただいまー。」
「おかえり、にぃさん」
「ただいま。翔くんひとり?」
「うん。」
「そか…あ、でもみんなもう帰ってくるね。…あー、腹減った…」
「プリンあるってよ?」
「おー、うまそー!食べた?」
「まだ」
「一緒に食おー♪」
「うん♪」
ってことで…
仲間で、家族で、恋人な俺らの
生活の様子をぜひ、楽しんでねー♪