第3章 おかえりと言える家 ★
>>side:Jun
今日はこの3人の時間が多め。
プライベートはずっと一緒って
わけではないんだよ。
1人になりたい時もあるし、
逆に誰かといたい時もある。
遠慮せずに言えるから
居心地いいんだろうな。
今日は3人とも一緒にいたい気分なんだろう。
少なくとも俺はそう。
潤「ねー、鶏…手羽元食いたいな…2パックじゃ多い?」
和「ポン酢で煮込んだら次の日も美味いんじゃない?」
智「うまそー♪」
潤「それ!CMのやつだろ?俺も同じこと考えてた」
和「ふふふ…あれ美味そうだよね」
智「安いじゃん。買っちゃえ~」
和「もも肉冷凍しよ…」
智「今日鶏安いのな」
潤「豚バラはあったよな…」
智「昨日ちょっと使ったけど」
潤「かず、これなに作んの?」
和「からあげー」
買い出しに行くと、つい色々買っちゃう。
今日は精肉コーナーでお買い得。
できるだけ家で食べれる時は作ろうって
冷蔵庫には結構食材が入ってる。
まだ、悪くして捨てたことは無い。
みんな上手いこと使うんだよな、意外と。
潤「野菜は?」
和「きゅうりは?今日」
智「いるー。あとレタス。」
潤「レタスまじ減るよな」
和「ちぎって盛ればサラダだからね」
智「トマト欲しい…」
和「あっち見てきていい?」
潤「うん」
平日のこの時間だから、
みんな忙しなくて、俺らにとっては
ゆっくり買い物出来る時間帯。
3人でいても、話しかけられることも
なくて、平和に買い物できた。
智「おもーい…」
和「みずー」
潤「飲むの?」
和「飲む…」
智「家まで我慢したらー」
和「喉乾いたなぁ…」
潤「こっちにあるわ。ほら」
和「ふふ…ありがと」
智「潤は甘いなぁ、かずに」
潤「いいじゃん、俺もちょうだい」
和「ん♪」
確かに。かずに甘い自覚はある。
だって…かわいい。
-家
俺がキッチンに立つと、
他の2人は自然に風呂場に行ったり
掃除機を出してきたりして
他の家事をし始める。
空いてる時間にできる家事をする。
この連携は仕事で培ったものだなぁ。
プライベートでも自然と発揮するから
気持ちいい。こう感じてるのはきっと
俺だけじゃなくて、みんなそう。
洗濯もそろそろ回さないとなぁ…
和「潤くーん。着替えたら?1回まわす」
潤「うん、さんきゅ。」
そう、これ。
こういうのが本当に気持ちいい。