第3章 おかえりと言える家 ★
>>side:Jun
すぐ移動する予定が余裕ができて、
まだ事務所にいた。
評判がいいらしい食堂に顔を出すと
社員さんやタレントもいっぱいいる。
あ、にのもいる。
一緒にいるのは…誰だ?後輩かな?
「松本!お疲れさま」
潤「松岡くん!お疲れさまです。美味そうっすね」
「割りと美味いよ、ここ。食べ放題だし」
潤「へぇ。俺も食べようかな」
「そこに二宮いたぞー」
潤「いますね。ちょっと行ってきます」
「おう。相変わらず仲良いなー」
潤「ははは」
ああ、中島か…。
「二宮くん!おはようございます」
和「おはよー。何してんの?」
「空き時間に寄りました。マネージャーについてきて」
和「へぇ。」
「あ、」
和「ん?…あれ、なんでいんの?」
潤「ズレたから」
和「帰んの?」
潤「んーん、行く。」
近寄っていくと、また別の後輩が
寄ってきてにのに話しかけた。
ゆっくり後ろから近づくと、
後輩くんが気づいてくれた。
でもにのは素っ気ない…
まぁ、外だから仕方ないか。
和「帰り遅くなんじゃない?」
潤「まぁ…予定よりは?にの何時?」
和「俺もう、すぐだよ。そんなかかんないと思うけど」
潤「今日それだけ?」
和「うん。リーダー6時くらいに帰って来るって」
潤「そっかー…6時…くらいかなぁ、俺も」
和「んー、家で待ってる」
潤「待っててくれんの?」
和「買い物行かないの?」
潤「行きたいけど…」
和「じゃあ待ってる」
潤「さんきゅ。俺作るわ、今日」
和「やったー♪」
潤「…なに食べてんの?」
和「なんかもらったの。ん!」
潤「…、…んー、うまい」
和「ね。俺らここタダだって」
潤「らしいね。うち誰か来たことあんのかな?」
和「さぁ。」
マネ「松本さん、そろそろ行きましょう」
潤「ああ。」
マネ「あ、二宮さんいた。探してましたよ?」
和「誰が」
マネ「チーフです」
和「んー、」
マネ「戻ってください」
和「はーい」
はい、と言いつつ、立ち上がらずに
俺が出て行く時もにのは雑談してた。
地味に後輩に好かれる。
信者的なのが多いんだよな、にのは。
まぁ、魅力的なのは同意しますけど…
ちょっと邪魔したくなっちゃった。
嵐が一緒に住んでるのは
事務所内では隠されてはなくて。
堂々と話をすると
後輩たちの顔は羨ましそうに見える。
たまに、見せつけたくなる。