第13章 お客様 ★
>>side:Jun
和「…じゅん…」
ベッドに投げ飛ばされたかずは
うるうるの目でこっちを見てた。
逆ギレもしてこないってことは
少しは自覚あるってことでいい?
潤「…かず、」
和「………」
いつもみたいに跨って見下ろし、
顔を近付けると、自然に目を閉じる。
でも俺は口を塞ぎにはいかなかった。
不安そうにかずの瞼が開く…
和「…じゅん…?」
潤「……今の状況…分かってる?」
和「…ん、…多分…」
潤「言ってみ…」
和「…俺が、有岡と…触れすぎ、た…」
潤「ん……分かってるよ?全部有岡からいったことは。見てたからさ?そこは仕方ないけど、その対応。俺が怒ってるのは。」
和「………」
潤「……。もっと、嫌がれよ。なぁ?形だけでもいいから、拒否しろよ!」
和「…ごめ、なさぃ…」
潤「可愛い後輩なのは分かるけど。それとこれとは別。それに、相手は酔ってる。気を遣う相手じゃないの分かるよな?」
和「ん…」
かずの両手を握りしめて、
ベッドに押し付けるように力を入れて…
しっかり目を見て話した。
かずも、涙をいっぱい溜めて
目を逸らさずにこっちを見てる。
潤「みんな、見てたよ、かずのこと。有岡に抱きつかれるかずを、あの3人も見てた。」
和「………」
潤「そんで、その返しも聞いてた。行動に出ちゃったのは俺だけど…みんな、思ってたことは同じだと思うよ?」
和「…はぃ…」
潤「…なんで……ね?俺らの前でそんなことできんの?」
和「………」
潤「酔ってないよな?そんなに。」
和「…ごめんなさぃ…」
潤「……かずが、優しいのは、いいところだけど…ああいうのは、ちゃんと拒否してほしい。外でも、普段からああなのかと思うよ?疑われても仕方ない」
和「…ごめん、なさぃ…でもっ、…外では、ない…から…」
潤「……ん、分かった。…ちゅ…」
和「ふ、ン…//」
やっとキスした俺に、かずは少し頬を緩めた。
ずっと謝ってたかずが、
ちゃんと否定してきたから…。
こんなことで?って思うかもしれないけど…
かずには、脅されてたとは言え、
流されちゃってた過去もあるし、
多少はピリピリしてしまう…。
ちゃんと、自分で身を守って欲しい。
和「…おしおき、してくださぃ…」
潤「……ん、よくできました。」
和「あっ!…ぁあ……//」
潤「なんも考えられないくらい、溺れさせてやる」