第13章 お客様 ★
>>side:Jun
かずが人懐っこいのは分かってる。
スキンシップが激しめなのも。
でもそれは…テレビの中でだけ許される。
そんな話は、前に本人にもしてるし
ちゃんと分かってるはずなのに。
家だから?油断したのか?
俺ら以外の奴とイチャつくなんて…
俺は許さないからな。分かってるだろ?
山「大ちゃん!ほんとに酔いすぎだよ!」
有「うー…」
山「ほーら。眠たいでしょー…すみません、なんか」
翔「寝るんだったら2階に部屋あるよ~」
雅「寝なよー」
山「いいんですか…?」
翔「いいよいいよ、遠慮しないで泊まりな。ね?にぃさん」
智「どーぞー。知念も山田も泊まれば。ベッド1つだけどデカいから大丈夫じゃない?」
雅「んー、大丈夫だと思う」
山「ありがとうございます…!ほら、大ちゃん!いこ?」
翔「そっちの階段のぼって2つ目~」
山「はい!」
有「んー……二宮くんっ♪一緒に寝ましょ♪」
和「んー?ふふふ…どーしよっかなぁ」
潤「………」
智「…かず、…かずも酔いすぎじゃない?ね?」
山田はまだ酔っ払ってはないみたい。
智がいいって言うなら、泊まるのはいいけど…
今の俺にとっては問題はかず1人だけ。
ちゃんと拒否しろよ…
智も俺の雰囲気を感じて慌ててる。
いつもなら誰よりも周りの空気に気付くのに…
かず…どういうつもり?
和「そんなに飲んでないよぉ…」
潤「……じゃぁ、尚更…だな?」
和「ん…?」
潤「ちょっと、こい、お前」
翔「…山田~、俺担ぐわ」
雅「翔ちゃん気をつけてよー」
山「すみません…!」
翔「有岡!ちゃんと掴まれよ!」
智「翔ちゃん力持ちー♪」
知「………」
智「大丈夫?固まってない?」
知「あ…の、あの…」
智「…ふふ…知念も酔ったー?一緒に上あがる?」
知「ぃや…僕はもう少し…」
智「ん、飲もう。寝ちゃったら翔ちゃん連れてってくれるから。ああやって」
知「ふは…あれはちょっと…ね?ほんとすみません」
智「大丈夫だよー。全然!キミが謝らないの」
知「…はい!」
他の3人が気を使って振る舞うのは
遠くに聞こえた。ごめん、とは思ったけど
自分の動きを止めることができなくて…
俺はかずの腕を引っ張って
自分の部屋に引きずり込んだ。
こういうところが子どもっぽい。
自由にさせてくれる3人は
やっぱりお兄さん。
かずは、3人の恋人でもあるのに…