第13章 お客様 ★
>>side:Satoshi
ちょっと、不安そうにみえたのかなぁ。
雅紀がキスして抱きしめてくれた。
別に、あの2人がいて嫌なわけじゃないし
妬いたわけでもないんだけど。
家はみんなに甘えられる場所だから…
久しぶりに、少なくとも恋人としては
気を使わなきゃいけない状況に
一瞬気が張っただけ。
雅紀のキスがすごく嬉しかった。
さすがに5人で恋人してることは
この前伝えたにの付きのマネしか知らない。
後輩にバレるわけにはいかない。
まぁ…2人ずつなら、俺はいいと思うけど。
この世界は特に、男同士は多い。
この2人だって俺は付き合ってんじゃないかと
思ってるもん。俺らもどの組み合わせか
分かんないけど、思われてると思う。
それなら探り入れてきそうだなぁとか。
今の状況なら、俺は雅紀とかな。
まぁ…みんないるし、俺は静かに飲もう。
雅紀の隣で♪
雅「さと、ちゃんと食べなよ?飲んでばっかいないで」
智「…にく」
雅「これ?」
智「うん♪」
雅「ふふ…どした?眠い?」
智「眠いけど…まだ大丈夫」
雅「…かわいい。ちゅーしたくなっちゃう…」
智「…我慢して♡」
雅「あー…」
和「何ヒソヒソしてんの?」
雅「えー…さとが…」
智「ふふふ…」
和「…さとー」
智「…そんな気分なの」
和「…あら…困ったね?」
智「ふふふ」
和「がんばれ♡」
雅「おい」
和「ふふふ…」
甘えたい気分なんだもん。
そしたら雅紀は俺の雰囲気に合わせて
男らしく振舞ってくれるから、またさらに。
また料理を運んできたかずは
一瞬で空気を読み取って俺らをからかった。
ピンポーン
潤「誰か来た」
翔「はーい」
パラパラと仕事を終えた後輩たちが
集まって、ご飯会が始まった。
潤の料理がめちゃくちゃ美味しい♪
みんなお酒が進んでた。
ちゃんと自然にみんな後輩と話してて
先輩の顔してる。
わいわいとただただ楽しい雰囲気。
あー、でも…あれは、きっとお仕置き。
潤がちらちら見てる…ふふ。
かずは無意識なんだろうな。
やっぱり、家だから…気が緩む。
有岡「二宮くーん♪」
和「んー、重いよお前!」
有「酔っ払っちゃいました♪」
和「見りゃわかるけど。ふふ…」
かずの横に座ってた有岡が
酔っ払って抱きついた。
潤だけじゃなく、雅紀も翔も、
みんなの視線がそこに向いたのが分かった。