第12章 お久しぶり ★
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翔「にぃさんおかえり~」
智「お、ただいま」
翔「なに?」
智「んーんっ♪しょお♪」
翔「ぅおっ…あぶないよー!ふふ…」
智「おー、ちからもち~♪」
翔「ちゃんと捕まってよ~」
玄関で明日履く靴を拭いてたら
にぃさんが帰ってきた。
背中に乗って、嬉しそうにするもんだから
おんぶして立ち上がったら
ぎゅーって抱きついて捕まってた。
かわいいなぁ、ほんと。
こういう姿は年上に感じられない。
翔「あ、そうだ、にぃさんにのに会ったんでしょ?元気だった?」
智「あー…うん、まぁ…巻いた」
翔「巻いた?ははっ!良かったじゃん。話せた?」
智「んー、疲れてた。顔が。だからー、よしよしってして、ちょっとだけぎゅーってしてあげたの」
翔「おー、優しい♪にのの嬉しそうな顔が目に浮かぶよ」
智「うん♪マネージャーに邪魔されたけど」
翔「楽屋でやってたの?にののマネさん?」
智「そー。ほんと、いい奴。」
翔「ふはは!いい奴だねー」
智「…ちゃんと、見ててやってって、言っといた」
翔「……ん、ありがと」
スっと真面目な雰囲気。
なんかあったんだろうなとは思ったけど…
にぃさんが言わないんなら大丈夫なのかな。
ま、口止めでもされたんだろ。
にのはそういう奴だ。
翔「飯にしよ♪」
智「翔ちゃんだけ?」
翔「部屋に潤いるよ」
智「お、今日飯なに~♪」
翔「え、テンションあがったよね今…」
智「じゅん~♪」
翔「えー…にぃさぁん…」
ガチャ…
潤「おかえり、リーダー」
智「ただいまー」
潤「呼んだー?」
智「ふふふ♪」
翔「潤のご飯をご所望です」
潤「ぁあ。準備してんの。ちょっと待ってね」
翔「なにー?」
潤「鶏の照り焼き~♪漬け込み」
智「うまそー♪」
潤「…かずは、今日も遅いのかな」
智「あー…現場もどったよ。マネさんが夜食買いにどっか寄るかって聞いてたから…遅いんだろうね」
潤「そか…」
寂しそうだな。
ま、潤が隠さずに言うくらいだし。
翔「俺らがいるだろ♪な」
潤「…しょぅ…」
智「そうだよ、ねぇ♪チュッ」
潤「んッ……ごめん、ね…」
翔「や、謝られるとなんかカナシイわ」
智「ふはは!確かに!」
潤「ふふふ…ごーめーんっ♪」
翔「おい、お前っ!こら、キスしてやるっ」
潤「わっ、ん!んー!っははは!」
そ。俺らがいるから。
みんな、ついてる。