第11章 家族感
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和「♪〜」
潤「かーず!ありがと」
和「わ!おはよ。気づかなかった」
潤「何聞いてんの?」
和「シャッフル」
潤「ふふ。掃除機ありがとな、最近かけてないと思ってた」
和「でしょ?俺もちょっと埃っぽい気がしたの」
潤「今日オフ?」
和「そ♪オフに掃除機とか賢くない?」
潤「うん♪主夫っぽい」
和「えー」
潤「じゃあ俺は昼食の準備でも〜♪」
和「やった〜♪じゅんも今日オフだっけ」
潤「そうです。寝すぎてすいません!」
和「ふふふ…」
イヤフォンを耳に入れて、
掃除機をかけていたら
じゅんが近づいてきたのに
全然気付かなかった。
音って視界も遮るよね。
今日は俺とじゅんがオフみたい。
もう昼過ぎか…昼ご飯なにかな♪
潤「かずー、そろそろ終わるー?」
和「んー、もうちょい」
潤「はーい」
2階の廊下まで行ってたら
結構時間かかっちゃった。
潤「ありがとね」
和「んーん。昼ご飯なにー?」
潤「ふふ…ちょっと頑張った。グラタン」
和「わー!すごい♪」
潤「しかも…ハンバーグ」
和「なに、ご馳走じゃん!」
潤「かずと2人だけだし、たまには」
和「…ありがと、じゅん♪すき」
潤「ふふふ…俺も」
ぎゅーって抱きついたら
嬉しそうな声が耳元で聞こえた。
じゅんと2人になると、
確実に家族より恋人感が増す。
同い年だからなぁ。
潤「どう?美味しい?」
和「…めちゃくちゃおいしい」
潤「ふふ…良かった」
和「なんでこんなに美味しいの~」
潤「ふははは」
和「昼からどうする?予定は?」
潤「ないよ。かずは?」
和「特には…」
潤「どっか出かける?」
和「んー…ゆっくりしたいけど…」
潤「じゃあ…映画?」
和「観たいのある?」
潤「探そ」
和「ん♪」
映画チャンネルで物色して
適当な洋画をつけた。
美味しい珈琲を入れて、
少しだけおやつも出して、
ソファでじゅんに凭れて映画。
最高の休日だなぁ…
潤「…かず…、」
和「ン……ふふ…感化された?」
潤「んー、…かわいい」
和「だれが…?」
潤「かずに決まってんじゃん…♪」
和「ふふ…ありがと、んっ、は…//だめだよ…いま2人きりなんだから…」
潤「…そっか」
和「まだ映画終わってないし」
潤「ん」
これ、ラブストーリーだったみたい…
キスが激しくなる前に止められて良かった…