第11章 家族感
>>side:Satoshi
智「お待たせ」
翔「んーん。」
智「みんな部屋?」
翔「雅紀と潤が一緒に寝てる」
智「かずひとり?」
翔「んー、ふらーっと自分の部屋入ってった」
智「ふーん」
翔「飲む?寝る?」
智「寝よっか。翔待たせたしな」
翔「俺はいいけど」
智「…いこ。」
翔「ん…♪」
翔がリビングでテレビを見てる。
他の3人はもう部屋みたい。
雅紀と潤か。珍しいな。
まぁ…どの組み合わせも
しっくりくる俺たちだけど…
末っ子たちはよく一緒にいるからね。
今日は俺は、俺の部屋で翔と2人♪
翔「…絵が増えてる」
智「そ?最近あんま描いてないけど」
翔「ふーん…ね、また俺にも描いて?」
智「いいよ?あ、そういえばこないだ……ほら、かずの寝顔」
翔「おー。かわいい…ふふふ…愛情が出てる!」
智「ふふ…確かに、可愛いなぁと思いながら描いてた」
翔「だろうねぇ。いいな、俺も描いて欲しい」
智「今度ね。今日は疲れたわ…」
翔「もちろん、今度。寝よー…まだ眠ったら寂しいけど」
智「んぅー…しょぉー♪」
翔「へへ♪ぎゅぅー…」
智「かわいいな…♪」
普段弟には全く見えない翔を
ぎゅって、抱きしめて頭を撫でてやると、
嬉しそうな無邪気な笑顔が見られる。
この顔は唯一年下だなぁと思う顔。
気を張った仕事が多い翔だから、
こんな笑顔を自分の腕の中で
見せてくれると、俺まで安心する。
翔「もうすぐさ、大先輩と共演する…」
智「木村くん?」
翔「そう…緊張するよね…」
智「翔でも緊張すんだな」
翔「するでしょ、木村くんだよ?」
智「でも、にの仲いいじゃん」
翔「…まぁ、ね?」
智「にのは絶対声掛けてくれてると思うよ」
翔「うん…そうだよね、」
智「翔なら大丈夫だよ♪自信持って」
翔「ん…でもね?バラエティってのが、余計緊張する…」
智「ふはは、そうなんだ」
翔「……でも、ま…大丈夫だよね…」
智「そんなに心配なら、にのに聞いてみたら」
翔「ん…いや、心配というか……ただただ緊張だよね…」
智「ふふふ…終わったら、うーんと癒してあげる♪」
翔「…にぃさん……うれし…♪」
智「ん、…ちゅっ」
翔「ふふ…」
前髪をめくって、おでこにちゅって
キスしてあげた。少し照れた顔が可愛い。
ぎゅーって抱きしめて、眠りについた。
起きた時は俺が抱きしめられてたけど。
……サイズ感?