第9章 嘘と喧嘩と団結力 ★

>>side:Masaki

3人が出て行って、かずはずっと
俺の腕の中にいた。

ずっと、泣いてた。
そのうち、眠っちゃってたけど…
顔を覗き込むと、寝ながらも涙が流れてた…



ガチャ…

潤「…寝てる？」
雅「うん、……どうだった…」
翔「大丈夫、だと思う」
智「2人が全部言ってくれた」
潤「ちゃんと、録音もできてるし」
雅「よかった…。かず…寝てるのに、泣いてる…」
潤「…寝ても寝ても、全然休めてないんだろうな…」
翔「今日は…少しは眠れるかな…」
智「ね…。ふふ…かわいい…」
和「…ん…」
智「あ、起こしちゃった…」
和「…じゅん…」
潤「かず、ちゃんと言ってきたよ。もう、大丈夫だからね」
和「…ぁりがと…、みんな…」
翔「帰って、美味いもんでも食べよ」
和「ん…」
雅「ふふ♪何食べるー？」

かずが笑って、みんなが笑う。
もう、いつもの雰囲気に戻る。



－家

家に帰って、みんなで食事の用意。
今日は簡単にオムライス。

潤「ケチャップの人～」
翔「みんなケチャップじゃないの？」
潤「俺白だしにしよ～」
和「俺もー」
智「俺ケチャップ」
雅「ケチャップ！」
潤「半々だな」

潤がご飯を炒めてくれて
仕上げのたまごはかず。
料理人の役やってただけに
すんごい上手なんだよね♪

スープにサラダに、
みんなで作ると豪華になる。


「「「「「いただきまーす」」」」」


翔「あー、うめぇ！」
和「おいし…♪」
雅「ねー潤ちょっとちょうだい」
潤「いいよ。俺も」
翔「かず！ちょっと交換しよ」
和「ぅん」
智「え、俺もちょっと食べたい」
潤「はい、あーん」
智「あー…んー！うまい！白だしいいねぇ♪」
潤「でしょ？ケチャップは鉄板だけどね」


わいわいと素直に本当に賑やかな
食卓は久しぶりな気がする。

良かった、本当に。




和「…みんな、本当に…ごめんなさい…ありがとぅ…」
翔「ふふ…じゃあ…ご褒美は？」
雅「あー、翔ちゃんずるー！」
和「ふふ……ちゅっ、…ありがと、しょぅ…」
翔「ん、…好きだよ」
和「ん…//うれし…」

あとはもう寝るだけ。
リビングに集まってのんびりタイム。
かずは4人みんなにキスをして
ありがとうって言ってくれた。


また一段と、お互いを愛する気持ちが
大きくなった気がする。