第9章 嘘と喧嘩と団結力 ★
>>side:Sho
俺らの団結力は相当のもの。
こればっかりは自信があった。
5人揃えば、無敵な気がしてた。
言葉にすれば子どもみたいだけどね。
それに、俺らはいい意味で生真面目。
事務所にはちゃんと話した。直前だけど。
後々バレると、まずいことになった時
俺らまで立場が危うくなる。
それはどう転んでも避けたいからね。
俺らの関係を知ってるマネージャーには
詳しく話せたのは安心要素。
マネ「にのさん…だから最近いつも泣いて…」
和「…ごめん…」
マネ「ふふ…いいんです。僕といる時笑ってくれてたから」
和「…そ、だね…キミといると安心するよ。メンバーといる時に似てる感覚がする」
マネ「ありがとうございます♪…何かあったら、すぐ言ってくださいね」
和「ん、ありがと」
翔「でさ、あの人、もうすぐ来るから…俺らで話してくる」
マネ「全員で行くんですか…?」
智「…正直かずは、おいていきたい。」
潤「かず…今のお前、連れて行くのは…心配なの。待っててくれない…?」
和「……ゃ…」
翔「だよなぁ…」
マネ「どこで話すんですか?」
翔「横の、空いてる楽屋に…」
潤「変に外で待ち合わせ出来ないからさ。」
マネ「ああ…そうですよね」
雅「かず、…ここで待ってない?もし1人は嫌なら、俺もいる。ね…?」
和「………」
潤「かず…お願い。ちゃんと、話すから…」
和「…すぐ、帰ってきて、…」
潤「分かった。」
翔「ぱぱっと終わらせてくるよ」
智「ふふ…いいこ。かず♪」
♪♫〜♪〜
和「!…」
潤「来たっぽいな」
かずの携帯が鳴った。
同時に隣の部屋のドアが開く音がした。
マネ「僕、廊下で待ってます」
潤「助かる」
翔「かず、行ってくる。待っててね」
和「…喧嘩、しないでね…?」
智「手は出さないよ。俺がちゃんとみてるから」
和「ん…」
潤「雅紀…」
雅「…お願いしていい?かずのこと1人にできないし」
翔「ありがと、雅紀」
雅「頼んだ!」
翔「ふふ…了解」
俺たちは3人で、楽屋を出て
隣の部屋のドアの前に立った。
翔「行くか…」
潤「ん…」
智「なるべく、冷静に」
「「はい」」
マネ「何かあったらすぐ呼んで下さいね」
潤「ありがと」
今日で、終わる。
かずを苦しみから救ってやれる。
5人揃えば、俺らは強い。