第9章 嘘と喧嘩と団結力 ★
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雅「うまー!」
翔「はー、うまい…♪」
智「かず特製雑炊♪」
潤「疲れとれますか~♪」
雅「とれるとれる」
翔「超うまい…かずありがと」
和「出汁がうまいだけだよ」
雅「優しい味はかずのでしょ♪」
幸せ~。ふふ…
やっぱ俺らはこの雰囲気が似合う。
自分で言うけどねっ♪
でも、真剣に話さなきゃいけないこともある。
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翔「さてと。どうする。」
和「……、…」
潤「かず…」
翔「かず、勝手に流れてきちゃうのも分かるし、我慢しなくていいけど…あんま泣くとまた明日大変だからな?」
和「ん…」
智「ふふ…これ持って、温まっとこ。」
雅「よしよし♪」
和「ふふ…」
大きめのクッションを抱かせて
温かい紅茶が入ったマグカップを持たせて
周りを俺らで囲む。
もう目は涙でうるうるだけど、
かずはちゃんと笑ってた。
雅「とにかくさ、本人に言うしかなくない?」
翔「そうだよなぁ…」
潤「でもバラされたらやばいよ」
智「それはそうだよな…」
雅「口止めして、お願いする?」
翔「いや…お願いとかしたくない…かずのことこんなに…」
智「気持ちは分かるけど…」
潤「でもさ、あっちも悪いことしてる訳じゃん」
雅「だよね」
翔「脅し返す?」
潤「ふふ…言葉は悪いけどね」
和「…こわいことは、しないで…?」
翔「分かってるよ、大丈夫」
和「それに……」
潤「…ん?」
和「………」
何か言おうとして、
目を真っ赤にしたかず…。
潤が優しく背中を摩って
覗き込んでたけど、
本格的に泣き出しちゃった…。
和「…っ、ふぇ…ぅ、う…」
潤「大丈夫、思ってること言っていいんだよ」
和「…ぅう…じゅ、…んぅ…」
潤「んー、…かずはさ、あの人のこと、嫌いじゃないんだよね…」
「「「…………」」」
かずは潤の腕を掴んで
顔はクッションに埋めちゃった。
そんなかずを見て、潤が話してくれた。
潤「あんなことされても、優しかったんだって。元々、仲良しだったしね、嫌いになれないみたいで…」
雅「…やさしいこ。かず…」
翔「でも…犯罪だぞ、」
和「っ、ぅうう…」
雅「翔ちゃん言葉悪い~」
翔「だってさ……な、かず。脅されてたんだろ…?」
雅「もー、そんな直球な言葉ばっか並べないでよー」
潤「…かずは…どうしたい…」
和「……分かんないよぉ…」
智「かず…」
