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5人でいる。--幸せな空間--【気象系BL】

第8章 メンバー以外の人 ★



>>side:Jun

かずの涙はずっとずっと
流れ続けてた。
俺はそれをずっとずっと
拭い続けた。

潤「…ね、そろそろ泣き止まない?」
和「……ぅうう…」
潤「なーあ。それよりさぁ、俺、今ここに、なんか聞いてこいって言われて来てるんだよ」
和「ふぅ…、ん…なんか…?」
潤「お前が、変だから。違和感あるから、なんかあったんじゃないかって、みんな疑ってる」
和「……ん…」
潤「バレバレなんだよ、ばーか」
和「っ、…うぅう…」
潤「あーもうっ…ごめん……ってなんで俺が謝ってんだ?…なー、どうする?何もなかったでは納得しねぇぞ」
和「………」
潤「……かず…一緒に、考えよ…ね?」
和「…ふぇ…ぐすっ、…じゅんぅ…じゅん…」
潤「かずー…明日、目真っ赤だぞ?腫れるぞー。」
和「ぅう…うー…」

なんで俺は…
こんな冷静でいられるんだ?
自分でも不思議…。

かずが、…好きだから?

今はそれくらいしか思い浮かばない。
他の3人も、かずのことは
好きだと思うけど…
それでも、なんとなく…
言いたくなかったんだ…。

かずを守らなきゃって、思った。
本能…?直感…?で…。


潤「オファーは?なんかないの?」
和「ぇ…?」
潤「そのオファー、受けるか悩んでた、とかさ?だから1人で考えたかったとか…」
和「…まだ、みんなに言ってないの、ぁる、けど……即決、した…」
潤「…だよな……ってか、あるんだ」
和「ん…えいが…」
潤「そっか。楽しみ増えたな…ふふ…」

都合のいい嘘なんてそう浮かばない。
かずは話が終わるたびに
俺にしがみついてるし…
考えられる頭じゃないな…。

潤「あー…でも、その人と会ってんのはバレてんだよな…。テレビで言うからさ…」
和「…言ったの、あの人だもん…」
潤「……そうだけど。…あーもう。…じゃあ、告白されたことは言おう。ホントがあったほうが、信憑性出るから」
和「…ん、」
潤「告白されて、悩んでた。な?」
和「ぅん…」
潤「断らなきゃだけど、友達でいたくて、悩んでたんだろ?」
和「ん、…」
潤「ん。その先は、言わなくていいから」
和「ぅ…ぅうう…ふぇぇ…」
潤「あー…泣くなってば……」
和「じゅ…、なんで、…」
潤「あ?話戻ってるって。かずが好きだから。…俺の事信じられない?」
和「そんなわけっ…なぃっ…ぅ、…ぐすっ…」
潤「ん…」



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