第8章 メンバー以外の人 ★
>>side:Kazunari
だめだ…やっぱりバレバレ。
この4人のことは騙せないし
隠し事はできない。
そんなの分かってたけどさ…
でも…俺、この家に…居られないかも…
潤「かず…?大丈夫?」
和「…ふぅ、…ふぅ、……はぁっ、…」
潤「かず……何があった…?話してくれない…?」
ずっと隠すなんて無理だとは思ったけど
こんなに早く…問い詰められるとはな…。
おれ、分かりやすいのかな…?
問い詰められるなんて言葉
似合わないくらい、
じゅんの声は優しくて…
涙が止まらなくなっちゃう…。
和「…、ぉれ…さいてぃ……みんなにっ…きらわれちゃぅっ…ハァ、ハァ、ッ…」
潤「え…?」
和「…すきだって、…言われて…ぉれ…、」
潤「告白…?されたの…?」
和「ん…」
話し出した俺を、潤は横に寝転がって
優しく抱きしめてくれた…。
好きなんだって、告白された。
結構年上の、男の人。
っていうか…友達の俳優さん。
話は合うし、一緒にいて楽しかった人。
メンバー以外の男の人を
意識したのは初めてで…不思議だった。
答えはまた今度でいいって
言われて、その日は解散した。
次の日仕事に行ったら彼がいて。
ゲストなの知らなかったから
びっくりしたよ…
その日もご飯に誘われた。
返事してなかったし…
これからも仲良くしたい
相手だったから、承諾した。
ちゃんと、直接断らなきゃって。
どうにかこれからも
仲のいい友達としていたかった。
その日行ったのは、ホテルの一室で。
よく、落ち着いて飲みたい時
使うんだって言われて、着いて行った。
珍しくはない話だったし。
こんな話、人がいる場所ではできないし。
でも、俺は彼を信じすぎてた…
潤「告白された相手と…密室…?なんでっ…」
和「っ、う…はぁ、…ごめ…っ…」
潤「ぁ…ごめん…ごめん、かず…泣かないで…」
そこで…酒も入って、なんか…
変な空気になっちゃって…
気付いた時には彼の顔が目の前にあった。
見つめられて、惹き込まれそうで…
ゆっくり、近付いてくる唇を
受け入れてしまった…
潤「っ、…かず……すき、なの…?その人の、こと…」
和「……きらぃに…ハァ、…なれなぃ…」
身体を触られて…感じてる自分…
4人以外の手が触れてる…
今日だけ、1回だけ、って言われて…
目を閉じてしまったんだ…