第7章 通じ合った想い
なのにノエルのお願いだと思うと、何だって叶えてあげたくなる。
「おれをこんな風にさせるのは、後にも先にもお前だけだな」
嬉しそうに目を細めながら、ローはノエルの首筋に顔を埋めた。
ちゅっ、ぢゅうっ、と肌を強く吸い上げれば、簡単にノエルの肌に紅い華が咲く。
それは白い彼女の肌によく映える。一つ付けてしまえば、もう後戻りが出来なくなった。
紅い華は広範囲にわたり、鎖骨や胸元にまで付いている。
「ンッ、チューブトップ、着れなくなっちゃったじゃな…………アッ」
「付けろって言ったのはお前だろ? ほら、後ろ向けよ」
ノエルの体をうつ伏せにし、巻かれているタオルを少し下に引っ張る。
濡れた髪を避けると、真っ白な頸や背中が露わになった。
ツツ……と指でなぞると、面白いほどにピクピクと動くノエルの体。
ニヒルに笑ったローは、彼女の頸を甘噛みした。
「ひゃうっ⁉︎ あ、ロー…………」
ふるり、と震えながらノエルは後ろを振り返る。その姿が何とも煽情的で、首筋、背中、と花びらを増やしていった。
強く吸うたびにシーツを握りしめるノエル。その腕にすら後ろから吸い付いた。
「んああっ……!」
どうやらノエルは感じやすいらしい。好都合だ、とローはほくそ笑んだ。
「ほら、前向け」
コロリとノエルの体を仰向けにする。はだけかけているタオルを、必死に抑えている。
「どうせ全部見るんだから、意味ねェだろ」
「でも……恥ずかし……って、ちょっ、ロー!」
ノエルの両手を片手で一纏めにし、頭上で固定した。グッとノエルが力を入れても、ビクともしない。
ゆっくりと胸元のタオルをはだけさせた。
「…………綺麗だな」
白く形のいい双丘に、頂きの桃色の飾り。思わず見惚れてしまう程に、それはとても綺麗だった。
「ッ……」
ノエルは目を固く閉じ、横を向いている。恥ずかしさのあまり、ローの事が見れないのだろう。
「前も見たんだから、今更気にしてんじゃねェよ」
「なっ!」
驚いてローの方を向くと、意地悪そうな笑みを浮かべた彼と目が合った。
「ちょっ、あれは事故なんだから、もう忘れ……あンッ!」