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溺愛執事の恋愛事情

第5章 溺愛執事の逆襲


「皇………っ」
「黙ってハイセ」



カチャカチャと音を立てて、ズボンのベルトが緩められていく。
彼女が『何』をしようとしてるのかは、明らかで。
さすがに冷気が流れた。


冷気。


いや、違う。



そんなこと彼女にさせられない。
絶対に駄目だ。
わかってるのに。
少しだけ残った理性はそうストップをかけるのに。
ストッパーが足りない。
お酒、入ってるし。
最近忙しさにかまけて彼女に触れてない。
一度触れたらたぶん、彼女を離してなどやれないから。
気のすむまでたぶん、抱き潰してしまうから。
旦那様のいる今、そんなことは出来ないのに。
だから。
ずっとずっと、我慢してきたんだ。


こんな風に彼女に触れられたら。


理性を保つ自信などあいにく持ち合わせてなんかない。






「待ってお嬢様、いい加減これ外して」
「嫌よ」



「そんなことしなくていいから、皇。俺がするから」
「だから嫌だってば」



「…………っ」




小さくて柔らかな掌に包まれるだけで。
意思とは関係なくこんなにも悦ぶ体が妬ましい。



「………っ、ほんと、やめ……っ」




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