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溺愛執事の恋愛事情

第3章 お嬢様、バイトする


「苛めすぎましたか?」


ベッドへと腰掛けながら、流れ落ちた涙の痕にキスを降らせて。
目の前の悪魔は楽しそうに目を細めるのだ。


「悪魔っ、変態っ」
「自覚しております」


「〰️〰️〰️っ!!」



「はじめから素直になれば、こんなに意地悪されずにすんだのに。先ほども申し上げたはずですが?」




人差し指で、つー、と。
胸の突起をなぞられれば。
また甦る、体温。



「……っん」



脱力して動けないあたしの体を、ハイセの舌が、這う。


「1度、イっておきましょうか、辛いでしょう?」
「ぇ」


胸の先端に吸い付いたまま、ハイセの長い指先は下半身へと伸び、見つけた突起を押し潰す。
ぐりぐりと円を描きながら触れられれば。
さっきの余韻も手伝って簡単に上り詰められる体。


「ハイセだめっ、やだ、嫌っ、止め……ぇ」
「大丈夫、逆らわずに。出来るでしょう?」
「やぁ……っ、それ、いやぁ」

だめっ。
もうほんと、無理っ


「ぃああッッ、あ、あ、あああっッッ!」


「…………」


また……っ
体、重い。


「無理させすぎましたね、おいで」

くた、と脱力したあたしを抱き起こしながら。
ハイセがぎゅ、と、抱きしめる。


「皇」


「………」


ハイセの、匂いがする。
ハイセの体温。
トクン、トクン、て。
鼓動も、聞こえる。



「いいところ、見せたかったの」
「は?」
「ハイセにいいとこ、見せたかったの」
「意味わかんねぇけど、それ」


「来月のハイセの誕生日、自分でちゃんと出来るってとこみせて、プレゼントしたかったの。ハイセいなくても、ちゃんと出来るって。ハイセに、同等に見てほしかったの」
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