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溺愛執事の恋愛事情

第3章 お嬢様、バイトする


バカバカバカっ。
悪徳執事っ。
変態っ。
意地悪っ、性悪執事っ。



二重人格〰️〰️〰️ッッ!!




「んぁあ、あ、やぁっ」



何度達したところで、規則的に刺激を与え続けるこいつはある意味ハイセの執拗すぎる攻めよりもたちが悪い。
ハイセなら。
さすがに二度三度、達すれば止めてくれたりもする、けど。
これはスイッチを切らない限りはその動きを止めない。
あたしがイこうが気絶しようが、そんなのお構い無しに自分の仕事をするだけなのだ。



「バカハイセっ!!」



ガチャガチャガチャ、と。
強引に両腕を引っ張ってみてもこんなものが外れるはずもなく。
ただただ、ひたすら拷問のような快楽に悶えるしか出来ない。




「も、ぃやぁっ」



『慣れ』とゆーのは恐ろしいもので。
あんなに強すぎた刺激も、時間の経過とともにそれは違う意味であたしを追い込んでいくんだ。
これじゃ。


……イけない。



動く度に違う場所へと与えられる強い刺激は、それはもう、計り知れないくらいの刺激で。
震える体も、勝手に跳ねる体も、何もかもが嫌だった。
だけど。
時間の経過とともに体はそれを受け入れた。
受け入れた、途端に。
感じたのは物足りなさ。
あんなに強くて激しかったはずなのに。
今は弱くさえ感じる。
何かが、足りない。
イきそうで、だけど達することが出来ない。
もどかしくて。
苦しくて。


体の疼きが、止まらない。



「もぉ……っ、やだぁっ」


オカシクナル。
コワレル。


「はぁ……っん、ああっっ」



放り出したくても、こんなときに限って意識はこんなにもクリアだ。
違う。
こんなときだからこそ、かもしれないけど。






「!!」



不意に。
いきなり止まった下腹部への刺激。
と一緒に、両腕にまとわりついていた邪魔なものが、消えた。


驚きに目を開ければ。


「………はいせ」


「ええ、ずいぶんと暴れましたね、お嬢様」



天使のような笑顔の悪魔が、目の前にいた。







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