第1章 神様ヘルプ!
真っ赤に染め上げたままに振り返ろうとする彼女を制するように。
メイド服ボタンを外し露になった肩へと、吸い付いた。
「…………っ、あ」
ああでも。
この服も、俺のためだけに作ってくれた料理も。
結果的にこうして欲情の材料になったわけだから。
あながち間違いではないのかもしれない。
『誘惑』。
「ん、あぁ……っ、んぅ」
自分の膝へと彼女を跨がせて。
後頭部をガッツリと固定したままに彼女の甘い唇をひたすらに貪り尽くす。
時々角度を変える度にできた隙間から取り込む酸素にさえ、嫉妬するほどに。
全てを自分のものにしたい。
舌を絡ませて、ついでに甘い彼女の唾液を交換すれば、彼女の喉がコクンと小さく鳴る。
そんな些細なことでさえも、興奮していく自分を抑えられない。
「ハイ、セ………っ」
「限界ですか?」
コクコク、と、何度も頷く彼女に、また下から手を伸ばして。
後頭部を引き寄せる。
「まだまだ、ですよ」
ペロン、と。
彼女の下唇を舌で舐め上げれば。
驚いたように俺を見下ろす彼女に、にこりと微笑んだ。
「好きでしょう?キス」
「…………」
「口、開けて?」
真っ赤になりながらも。
素直に口を開ける彼女を、心底愛しいと思う。
かわいいと、思う。
「いい子、ですね」
磁石のように。
引き寄せられた唇に、本能のまま舌を絡めた。
「………んぅ……っ、ふぁ」
ボタンを全て外して。
見た目よりも質量のある膨らみに手を掛ければ。
悩ましげに鼻から抜ける、声。
抗議の声まで奪うように、さらに舌を深く絡み付けた。
「……ん、んぅ、ふぅ、んん……っ」