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溺愛執事の恋愛事情

第2章 Lady GO or Stay?


「ハイセ?」
「………して欲しいこと、ありますか?」
「え」
「なにが、欲しいですか?」



真上から見下ろす彼女は、まさしく神のように美しい。
真っ白なシーツに広がる真っ黒な艶やかな長い髪は、まるで波のようだ。


「………っ」


一束掬い、視線は彼女にロックしたままに、その艶やかな髪に口付ければ。
真っ赤に染められた顔は、反射的に視線を外した。
その恥じらいもまた、ただただ煽る材料にしか成り得ないのだけど。


「………」


ぐ、と。
唇を噛みしめたまま瞳を潤ませる彼女に、口元が自然と緩むのを止められない。

言えない、なら。
『言わせる』までだ。


「ハイセ……っ?何っ?」
「脱がせてます」
「だから、何でっ?」
「邪魔だから」
「邪魔じゃないよっ?人間はね、ちゃんと服を着て日常を過ごすまでにちゃんと進化したんだよ?」
「ご名答。お嬢様の口から人間の進化について語られるとは思いもしませんでした」
「……っ、だから、邪魔じゃない」
「残念、もう終わりました」

「…………っ」


ワンピースとはいえ、全てボタンをとってしまえば飛び出すのはやはり真っ白な透き通る肌。
少しばかりの抵抗なんて、なんの障害にもなりやしない。
むしろ障害といえば。

「……ひ、や……っ」
「邪魔です、お嬢様」


必死で胸元を隠そうとする両手首を力のまま、ベッドへと縫いとめ、きっちりと閉じられた両足の間に、自分の右足を強引に捩じ込んだ。

「………ふぁ……っ」


頭上で一纏めに両手を固定して、下着の上から柔らかな膨らみに唇を寄せる。
同時に、開いている手で吸い付くような感触の太ももへと触れれば。
漏れ出るのは甘い声。


「ハイセ……っ、ぃや、まだみんなも残ってるし、照明もこんなに明るい……っ」
「大きな声、出さなければ問題ありません」
「………あ、かるい、の、や……っ」
「俺しか見てないので、問題ありませんよ」
「それが一番、や、なのっ」
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