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溺愛執事の恋愛事情
第7章 お嬢様の涙
「ぃや……っ」
飲み込んだ薬の正体が先ほどの薬ならば。
この後自分の体がどうなるかなんてあたしでも想像に足りる。
「感じもしねー女としても俺が痛いだけだろーが」
「やだ……っ、おねが……っ」
熱い。
喉が、熱い。
体が熱い。
喉が張り付く。
やだ。
ハイセ。
ハイセ………っ
「………へぇ、やっばいなこれ」
「………っ」
興奮したように呼吸を乱して、男が伸ばした指先からは。
ぐちゃ、と。
耳を疑うような水音。
「少し俺にも入ったな。あーまじ最悪……っ、くらくらする」
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