第2章 【9】願いと流星群 後編
私が切り出しておいて自分で固唾を飲んだ
「八乙女プロにこんな風に言っていただいてすごく光栄に思っています。でも、私はまだ学校に入って数ヶ月しか経っていません」
「まず、今すぐ学校をやめて八乙女プロに一本にすることはできません。ごめんなさい」
「姉鷺さんたちがここまで言ってくださいましたが、自分ではまだまだだと思うので学校の授業や学校内外の作品などから刺激を受けてもっと幅を拡げたいです」
「それに、私がこれからフリーでやっていくか、どこか会社に入るのかまだ決めてないですし、判断材料を持ち合わせていません。なので、返事をもう少し待ってほしいです。」
「ただ、八乙女プロには勝手にあこがれを抱いていたので、この件に関しては前向きに検討したいと思っています」
私が言い終わってからしばらく誰も口を開かなかった
上から目線で話して怒らせてしまったか……?
「わかったわ」
やはり一番に口を開いたのは姉鷺さんだった