第2章 【9】願いと流星群 後編
「着いたよ……大丈夫?」
道中一言も喋らなかったので、人の波に酔ってしまったのかと心配してくれた
「ううん、大丈夫」
「そっか。 中に入ろうか」
天が店の扉を開けてくれ、私を先に通した
さっきから天がイケメン過ぎて本当に死にそうになる
Re:valeの百の言葉を借りるなら、ジェントルマンでイケメンな天
卒業式にこのくだりをやったけど、私、死ぬのかな?
奥の個室に通され、中をのぞくと楽と姉鷺さんがいた
「姉鷺さん、楽さん、お疲れ様です」
「ああ、お疲れ」
「こんばんは藍希ちゃん」
「あの、龍之介さんは________」
「龍は仕事だよ」
私が訊き終わる前に天が答えた
「そうなんですか……残念ですね……」
「また集まればいいだろう? とりあえず乾杯だ」
楽の返答に何飲む?と話が変わり、未成年組の私と天はオレンジジュース、成人組の楽と姉鷺はビールで乾杯をした
シーフードのカルパッチョやピザなどから酒のつまみが運ばれてきてしばらくはそれらをお供に近況などを話した