第2章 【9】願いと流星群 後編
おまたせと帰ってきた天の存在が現実に引き戻し、1つの提案をきいた
「そろそろ撮影が再開されるから戻って来いって姉鷺さんから……埋め合わせもなんだけど、今夜空いてる?」
「今夜、ですか?えぇっと……あいていますよ」
お気に入りの手帳を広げて確認するとバイトのシフトは入っていなかった
「ご飯いかない?」
「行きたいです! あ、でも……」
「龍と楽にはあとで連絡しておくよ。 場所と時間も後ででいいかな?」
「わかりました! 撮影いってらっしゃい!」
「! いってきます」
少し驚いた顔をした後にこやかに笑って店を後にし、撮影に向かっていった