第2章 【9】願いと流星群 後編
キャンパスを出て歩くこと10分、私の行きつけのカフェがある
23区内の個人経営にしてはかなりの広さがあり、とても居心地のいいものだ
授業の空コマを使って、リベラルアーツの復習や作品制作をドリンクやちょっとした甘いものと共に行っている
いつも邪魔にならないように、街路に面したテラスのギリギリ手前の室内席の端、二人掛けのテーブルに座る
反射してPC画面が見えなくことがあるのでいつも街路に向き合って座る
レジでアイスカフェラテとプチカップケーキを注文し、それらが乗ったトレーを持って席に戻った
まずはアイスカフェラテ
コーヒーのほろ苦さとミルクのほのかな甘さが口の中を満たす
次はカップケーキ
チョコチップがいくつもちりばめられた小さな丘陵にフォークを入れ口に運ぶ
ビターチョコを使ったこのカップケーキ自体甘めに作ってある
ビターチョコを使っているとはいえ口の中が甘く仕上がっているのでアイスカフェラテが欲しくなる
このコントラストがとても好きだ