第2章 【9】願いと流星群 後編
あれから数か月
あの日の夜お礼のラビチャを送って以来、最初のうちは元気かなどと送り合っていたものの忙しくなりお互いに疎遠になってしまった
忙しいとは言うが彼らの忙しさは目の回るようなものだと思う
毎日どの局、どの番組を見ても誰か一人は必ず出演しているようでテレビで見ない日は1日たりとも無かった
そして何度も思う
あれは夢だったのだろうかと
でも、このスマホに残った天のラビチャの履歴が現実だという証拠
その証拠を肌身離さずお守りの様に持っているおかげか、毎日忙しいが楽しい大学生活を送っている
私自身も心配はしていたが、裏腹に難なく新しい友達もでき、人生初めてのバイトすらも楽しめている
もちろん、高校時代の親友とも連絡を取っている