第1章 【9】願いと流星群 前編

場所は変わりTRIGGERの楽屋となった教室の前

扉の窓には中からカーテンが閉められ中を窺がえない
生徒会から受け取った花束を気にしながら控えめにノックをすると、はーいと応答が聞こえた


この声からして…龍之介だ


「藍希ちゃんに親友ちゃん、いらっしゃい！後ろの人は…」

「生徒会の人間です」


生徒会長は頭を下げた


「なるほど。どうぞ、中に入って」


カーテンを暖簾の様にまくり上げ中に私たちを招いてくれた