第2章 甘い時間
「だけど、悪い子だね・・・?そんな態度取られたら僕が君をこのまま黙って寝かせるわけないけど?」
本当にこの人はとことんあざとい・・・。振り回されるコチラの身が持たない。けど、誰よりも嶺二が愛しくてたまらない。そんな嶺二の全てを私も心から求めている。
黙って嶺二をただただ見つめる。
「ふふふ。可愛い・・・ダメって言わないんだね?」
チュっとまたおデコにキスしてくる。
「もっと嶺二とひっつきたい。」
今度はこっちから嶺二のおデコにキスして静かに笑ってみせる。
嶺二が一瞬驚いて動きが止まった・・・。
「嶺二?」
呼び掛けると、ハッとして「もぉぉぉっ!」と言いながら、バシャバシャと湯船のお湯で顔を洗い出した。
なんだか嶺二の顔が赤い気がする。してやったりとニヤニヤしているとガバッと唐突に抱きしめられる。
私が抱きしめ返すと嶺二はふぅーっ。と息を吐きながら優しく頭を撫でて来たと思ったら急に私の耳タブを甘噛みしてきた。
「ーーーーーッア!」
思わず声が出てしまった瞬間、嶺二の指が私の口の中に強引にねじ込んで来る。
「ーーーーーンン。れ、れぃーーーーーッ!!」
そのまま首筋を舐められ、空いた片手で胸を弄られる。
「ーーーーーッ!!!ンンッ」
嶺二の行動全てに感じていると、また嶺二の唇が耳元に戻る。
「本当に可愛くて悪い子だ君は。それじゃお風呂終わったら・・・しよっか?」
もうこのままでも良いよって言いそうになったのは嶺二には内緒。
「うん・・・。」って頷くと嶺二があざとく笑う。
「それじゃぁ、いこうか?マイガール。」
差し出された手を取ると、私達はそのままお風呂を出て、寝室へと嶺二に腰を抱かれたまま向かう・・・。
嶺二の「寝かせない」は本当に有言実行だった事に気付くのは泣きが入るまで知らないーーーーー。