第2章 甘い時間
「大丈夫。僕にしか見えない。僕しか付けられない。」
私がうん。って言うのと嶺二のキスは同時だった。
少し顎に指をかけて嶺二の方にさらに顔を寄せられる。
「ーーーーーぅんっ。・・・ンン。れぃ・・・れいじ」
息をするのが辛くなる程のキスだけど、嶺二の熱いキスが堪らなく愛しい。
クチュっと角度を変えてキスをする度にいやらしい音が鳴る。
キスが止む頃に目を開けると、目を細めたまま舌なめずりをした嶺二が妖しく笑う。
「んーっ?ははっ、耳・・・赤いね?照れちゃったのかな?・・・可愛い僕のマイガール。」
また軽く唇にキスされる。
キスに夢中で気づかなかったけど、いつの間にか対面になってしまっている・・・。しかも密着するような形で、嶺二にしっかりホールドされている。
「べ、別に照れてなんか・・・。」
言い終わる前に嶺二の人差し指が私の唇に当てられる。