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怖いのは苦手です【ONE PIECE】ドフラミンゴ夢

第2章 Who are you?







「フッフッフッ」





開いた口がふさがらないまま、赤くなったり青くなったり、キョロキョロと部屋を見回しては固まっているが面白かったらしいドフラミンゴは、いつもの独特な「フフフ」という笑いを漏らす。


その声でハッと我に返る。





「ちょっ、あの…ご、ごめんなさい! わ、私、な、なななんで!?!?」





全く覚えもない、見知らぬ、しかもどう見てもカタギには見えない男の横で目覚めたら、冷静でなどいられるはずもない。

しかも鍛え抜かれた逞しい上半身を惜しげも無く晒している。

目のやり所に困ったは動揺の余り、ひたすら視線をさ迷わせるしか無かった。



しかし、彼はそんな事を一切気にした様子も無く少し身体を起こすと口を開く。




「起きたなら、さっさと顔でも洗ってこい。ある物は好きに使って構わねェぜ」



ドフラミンゴが視線で示したのはお洒落な白い扉。
きっとあの先に洗面台があるのだろう。

とりあえず、見知らぬ男から離れて冷静になりたいと言われるままベッドを降りようと周りを見回す。

お風呂もあったら良いなと思いながら自分の服を探すのだが、部屋にそれらしきものは見当たらなかった。





「あ、あの…私の服は…?」



「ン? …フフフ、棄てた」

「え、えぇぇぇ!?」






思い切って話しかけてみただが、返ってきたまさかの返答に大きな声を出してしまった。

案の定、片耳を塞いで顔を顰めるドフラミンゴ。

怖くて口を両手で塞いだが、もう遅い。





「うるせェなぁ……。

服なんざ、いくらでも用意してやるから今日はそれで我慢してろ。……それとも何か? 素っ裸で過ごしてェんなら脱がしてやってもいいが…」





無遠慮にのネグリジェを掴むドフラミンゴ。

背が高い人が好みと昔から思っていたが、迫ってきた彼の背丈はもうあまりに高すぎて、ときめきよりも威圧感しか感じない。

何事にも限度というものがあるのだと、若干の現実逃避をはじめた脳が遠い所でそんなことを考えた。


すぐに現実に戻ってこられたのは彼の力が強すぎてスカートをめくるのを止めることが非常に難しかったからだ。



マジだこの人!
このままだとスカート破ける!!



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