怖いのは苦手です【ONE PIECE】ドフラミンゴ夢
第1章 Drop down
(side:ドフラミンゴ)
「フフ…フッフッフッ!!
フッハッハッハ!!」
額に手を当てて空を仰ぎながら、抑えることなく声を上げる。
笑いが止まらなかった。
いくら退屈していたとはいえ、まさかこのタイミングで空から女が降ってくるとは予想もしない。
いったいどんな来客かと思ったが、うっかり切り刻んだり避けたりしなくて良かったと考えながら、なんとか笑いを収める。
「フフフ…。心配するな、怪我なんざしてねぇよ」
心配そうな部下たちが駆け寄ろうとするのにドフラミンゴはニヤリと実に楽しそうな顔で応える。
幹部たちは直ぐ近くにいるものが多かった為、殆どの者がドフラミンゴの腕に抱かれた女を見て怪訝そうな顔をした。
「部屋にワインをもってこい。フフフフフ」
部下たちの視線には答えず、それだけ言うと片手で女を抱き上げたまま、その場を後にする。
面白い物を手に入れた。
今はこの新しい玩具でどう遊ぼうか。
頭の中にはそれしかなかった。