怖いのは苦手です【ONE PIECE】ドフラミンゴ夢
第1章 Drop down
仕事の帰り道、同僚と少しお酒を呑んでいい気分だった私は、いつもはバスに乗る道を酔い覚ましも兼ねて歩く事にした。
「あれ…?」
鼻歌交じりに歩いていると、気が付けば見たこともない道を歩いている。
足元を見ればコンクリートだった筈が、いつの間にやら石畳。
何処かで道を間違えてしまったのかもしれない。
しかし、あとは帰るだけだ。ちょっと回り道になったとしても大して問題はない。きっと方角的には合っている。
たまには冒険するのも楽しいと、あっけらかんと進み続けたのが全ての間違いだった。
路地を抜けた先に見えたもの、その視界いっぱいに広がった景色に脳が一気に冷え固まった。
そこに広がっていたのは、
ーーー海だった。