【DC】安室透になる前の君とのお話【降谷零、短編】
第1章 アイスにまつわるエトセトラ(幼馴染夢主)
女子の中では高身長の優芽はヒロと同じくらいだった。スーパーの壁に追い詰められた優芽はパピコが奪われないように背伸びして両手を上にあげていた。それでも取ろうとするヒロ。当時はまだ“壁ドン”なんて単語はなかったが、あの光景を表現するとすればそれが一番近いだろう
必死にアイスを取ろうとしているヒロの顔の下で俯いて赤くなっている優芽。初めて見る幼なじみの顔に、僕は驚いたと同時に、優芽はもしかしてヒロのことが好きなのかもしれない……と直感的に思ってしまい、なぜか心が苦しくなった
「あーーーーー! ゼロ、アイス!! 溶けてる!!! 」
よくわからない感傷はヒロの叫び声でかき消される