第1章 ○ 猫遊戯*太宰治
唇が徐々に首筋を這うと同時に、服の上から身体をなぞられる。
ただ撫でられているだけなのに、それだけでいやらしい気分になり身体がピクピクと反応してしまう。
太宰さんの手や言葉はまるで媚薬だ。
「いやっ、んっ、……きゃっ!」
優しく身体を撫でていたと思ったら、急に胸を鷲掴みにされる。
激しく揉みしだかれ、胸は太宰さんの手の中で自由に形を変えた。
そして、大きく開いた胸元の服を下着ごと無造作にずらされ、胸が露わになる。
「あら?少し触れていただけなのに、もう固くなってる。」
「いやぁっ…、」
「早く触ってあげないと。」
勃ち上がった先端をキュッと強く摘まれ、痛みにも似た快感が襲ってくる。
「あぁっ!」
思わず声を上げると、嬉しそうに微笑んで、もう片方の手が太ももを撫で上げる。