第3章 ○カシスソーダ*芥川龍之介
起きなければ大丈夫。
なんて思いながら、人虎の体をゆっくりと仰向けにする。
そして、目の前の豊満な胸に手を添え、優しく揉みしだく。
すると、人虎が小さく吐息を漏らす。
僕はその吐息を奪うかのように口付け、舌で人虎の口を開かせた。
舌を押し付けるように舐め、唇で挟み込みそのまま愛撫する。
流石に違和感に気付いたのか、人虎がゆっくりと目を覚ます。
「…っふぁ、あくた、がわぁ…?」
「あぁ、そうだ。目が覚めたところ悪いが、やっぱり我慢できそうにない。」
「…えぇ?どういうこと?」
「こういうことだ。」
いきなり秘部を布越しになぞる。
「きゃっ…、ちょっと芥川っ、いきなり何するの!?」
「いきなりではない。貴様が僕を誘ったのだ。」
「誘ってなんか、ない、…はぁ。」
「僕のシャツを着て、僕のベッドで寝て、…そんなに僕が恋しかったのか?」
「ちがぁ、ん…、んぅ。」
耳を真っ赤にして拒否する人虎には全く説得力がない。