第24章 俺の親友をよろしくな
唇を離してから、俯いてしまったの名前を呼んで呼びかけた
「バカ…」
「うん」
そのまま押し倒されて馬乗りになったを見上げると涙をいっぱい瞳に溜めて、ポカポカと胸を叩いてくる
「なんで、他の人に触らせるの?
陣平に触れていいのは、私だけじゃないの?」
いつか言ったっけ、俺以外に触らせるなって…
付き合ってから、もう一度その言葉を行った時に、じゃぁ、陣平も触らせちゃダメだよとかわいく言われた
「ごめん…」
こぼれ落ちそうな涙を親指で拭った
手を取られて指先にいっぱいキスをされる
「この手が、他の人を触ったと思ったら…苦しくて、どうにかなりそう…」
「ごめん…」
「ごめんじゃわからないよ…何かあったんでしょ?でも、考えても考えてもわかんない…」
理由を全て話したら、少しホッとしたような表情を浮かべた
「良かった…心変わりしたのかと思った…」
「正気だったら、あんな女…手出さねぇよ
俺はじゃなきゃダメだ…」
「ほんと?」
「うん…」
良かったと俺の胸にポスンと収まった
「抱きしめていいか?」
嫌だと言われても、しない選択肢はなかった
頷いたのを確認して思いっきり抱きしめる
「つぎはどんなことがあっても許さないから…」
「次はもうねぇよ、約束する」
「合コンも行っちゃやだ」
「行かねぇよ」
「陣平なしじゃ、私きっと消えちゃうよ?」
「俺のセリフだよ…この数時間生きた心地しなかった」
「好きだよ」
「俺は愛してる」
仲直り…できたみたいで安心した
萩原にも謝んねぇとな…