第11章 朝から元気だな
帰り道ちゃんと一緒になった
朝のこともあるしちょっと気まずそう
「ちゃん、そんな意識しなくても大丈夫だって、俺とちゃんの関係はなんも変わらないから」
「研ちゃん、ありがとう」
ホッとした様子でさっきよりご機嫌になった
「ねぇ、諸伏になんか言われたりされたりした?」
「え?」
おもしろいほど顔に出る子だな…
なんかあったって全部顔に書いてある
「えーと、…」
「詳しくは聞かないから大丈夫」
陣平ちゃんは今日からしばらく事件の捜査で帰れなさそうだとボヤいていたっけな…
ちゃんの携帯にメッセージが届いた
確認している顔が真っ赤になってて、どうしようと心の声が漏れ出てる
「研ちゃん、陣平どうしちゃったの?」
「ん?」
陣平ちゃんからメッセージが来るなんて珍しいと不思議がっていた
どっか行きたい所ないかと尋ねてくる内容だったらしい
「デートのお誘いだね」
「デート?陣平が?私と?」
「ちゃんと行きたい所考えてあげてね」
急に言われても行きたい所なんてわからないと悩んでいる
「ま、時間はまだあるしゆっくり考えなよ」
と話しているうちに陣平ちゃんの家まで帰りついた