第7章 誠凛の実力テスト
「ちょ…はぁっ…くすぐった…んっ」
「悪ぃ…助けてやっただろ
だから、もうちょい…このまま」
火神は匂いを嗅いだり
唇でなぞるように触れたりして
さやの声を引き出していく
(ずるい言い方だ…
勝手に助けたのは俺なのに
さやの声が聞きたくて…こんな事言って)
もうやめねーと と思いながらも
火神は口を開きさやの首筋に舌を伸ばす
ぺろりと舐めれば
さやの体が跳ね、甘い声が増していく
「さや…さや…
俺…どうかしちまってるみてーだ」
「や…大我ぁっ…ひゃぁっ…
耳元でっ…声…っあ…だめぇ…」
震える声でそう言うさやに
どくんと心臓が波打った。
俺の声がイイって事だろそれ…
さやも俺で興奮してる…
ガチャ --------
「かーがーみぃぃ!!」
後ろのドアが開き鬼の様な顔をした日向が
火神を睨みつけていた。
それもそのはず
さやと火神が夢中になっていたのは
リコの部屋の前
中にはさやの声が筒抜けだった。
火神は怒り狂って近付いてくる日向を見ると
急いでさやから離れ、じりじりと後退していく
「あ、いや、すんません!
部屋の前って忘れてて…です」
「あぁ!?問題はそこじゃねーんだよ殺すぞ」
「ついっ!魔が差したっていうか…
すいません本当すいません!」
日向は火神を睨みつけたまま
先程と同じように後ろからさやを抱き締めた
(どいつもこいつも…
さやの色気にあてられんじゃねーよ)
いらいらする
さやが誰かに触れられているのを見ると
「順平さん?私が悪いの
転びそうになっちゃったから」
「うっせ!だからって手ぇ出していい理由になるか!」
日向は怒り収まらず
さやの顔を掴み横に向けると
火神に見せつけるようにキスをした
「んっ…はぁっ…んんっ」
「っは…舌出せさや…」
「ふぁい…んあっ…んんっ」