第3章 救出 *
「大好きだよ………律花」
ゆっくりと、とてもゆっくりと、埋め込んでいく。
沈み込むごとに、結合部の隙間から血があふれた。
「痛い………? 痛い、よね………。
でもごめん、止まらないっ………。」
ず、ずっ………と温かい内側に包み込まれるような感触。
腰が蕩けそうなほどだった。
「ぁ、くっ………。ゆっくり息をして………。」
「っ………ふ、…………はぁ、」
いいこ、と髪を撫でられる。
埋め込まれていくごとに痛みは増していくけれど
それ以上に胸は温かだった。
「き、ら………。」
そんな彼を、受け入れたい。
心からそう思った。
「っ………ん、」
触れるだけのキスをして、微笑いかける。
「我慢、しないで………。」
みひらく瞳。遅れて、みるみる頬が染まった。
「………キミって人は」
「え、………ふぁっ!?」
角度を増したもので、容赦なく奥を抉る。
ごり、ごり、と胎内で音がして、眼裏にチカチカと火花が散った。
内側を征服し尽くす勢いで、くり返し最奥をノックする。
泣きそうに快感に歪んだおもてが彼をより一層煽った。
「や、あぁ………っ!
もっと………ゆっくりに…………あああぁっ!」
「キミが悪い。キミがオレを煽るから………!」
ぱんぱん、と肌がぶつかる音が思考の奥に響き
結合部から漏れる水音が脳髄を痺れさせる。
痛い。恥ずかしい。………気持ちいい。
様々な感情が判断力を奪い、内側で感じる快感だけが残って。
「律花、…………律花ッ」
「あああぁ、きらっ………!」