第12章 一心同体
『そうだねぇ?お礼くらいしてもらわないと割に合わないよね〜』
いつものヘラヘラとした様子に戻った衣月が言った。
『確かにそうではあるが……』
流石に三仏神はこの言葉には困るようだ。
『では…此度の活躍を感謝し…お主らの関係を認め、今後…三蔵法師同士の恋愛沙汰は全て黙認としよう…』
『ほぅ!ってことは!キスしようが○○○を○○○に突っ込もうが…○○○○○を舐めようが○○○を舐めようが関与しないってことでオケ?』
三仏神の言葉にこう言ったのはもちろん衣月。
『全く…お主という者は……まぁ、そういう事になるな…』
優しそうな雰囲気の三仏神の1人は衣月の発言に顔を赤らめていた。
そんな訳で謁見の間を出た7人。
『サキヨミが外れたのは今回が初めてのことだ。衣月とやら…お主の行動は奇想天外じゃの…』
去っていく7人を窓から見ながらタルチェは呟くように言った。
恒天城に戻った7人は少しの間…滞在することにした。
『なんか…あっという間に終わったなぁ…』
と衣月。
『そうですね…こんなにあっさり終わるとは思いませんでした…』
と八戒。
『なんかこう…もう少し手間取るのかと思ってたらあっさりだしよ…』
と悟浄。
『うーん…なんか俺…悟浄と独角兕の喧嘩とめた記憶しかない…気がする…』
と悟空。
『不思議な感じですね…いつもならこういうとこで妖怪が襲ってくるのに…それがないなんて…』
と里白。
『くっあはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!お前ら…なにしみじみと語ってんだかっ!!』
それを見た紗烙は大笑いした。