第9章 蒟蒻問答
その時を同じくして…
『こっちだっ!!おらぁっ!!』
『私を無視しないでくださいよっ!!生きてたらベットで御相手しますよっ!!』
悟浄と里白は妖怪を倒していた。
『八戒…そっちはどうよ?』
村人を治療していた八戒に悟浄が言った。
『粗方の村人の治療はこれで終わりました。あとはお任せしても大丈夫だと思いますよ。』
『てか、紗烙達のほうはどーなってんだろうな~』
『そうですよね…三蔵法師を3人も残してきちゃってますし…』
里白と悟浄はそう言って上着を脱ごうとした。
『2人とも…上着は脱がないほうがいいですよ。セクシーすぎますから…』
『え?』
『お前…何言っちゃってんの?大丈夫?』
八戒が2人の後ろから怪しい無表情に近い笑みを浮かべながら言った。
それに訳が分からないという反応をする里白と悟浄。
『八戒殿、悟浄殿、里白殿…次の村まで移動をお願いしてもよろしいでしょうか?』
恒天部隊の1人が3人に声をかけた。
『だとよ…で?お前は連続で気功法とか使って大丈夫なわけ?』
悟浄が八戒に言った。
『ええ。大丈夫です。それよりも…あなた方2人は目眩はもう、しないんですか?』
八戒は心配そうに言った。
『大丈夫ですよ?逆に変に軽いくらいです。』
『俺もそんな感じだな。』
悟浄と里白はそう答えた。
『それなら良かったです。』
そう言った八戒はやっぱりなにかを隠している。
『あーあの時の〜紅孩児ってアンタのことかっ!!』
衣月が思い出したように言った。
『知り合いだったのか?』
三蔵が不機嫌そうに答えた。
『嫉妬すな。なんか迷ってたから道案内ついでに荷物持ちさせただけ。』
衣月は呆れたように言った。
『玄奘三蔵!?それに…あの時の女!?お前…三蔵法師だったのか!?ってことはお前が煌玄三蔵かっ!?というかなぜっ!!お前がここにいる!?』