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~桜の木の下で~

第8章 神機妙算



『ついでに、衣月も煌ちゃんとかにしときます?』

里白が八戒のような笑顔で言った。

『おっ!!それ可愛くていいんじゃね?』

悟浄がからかうように言った。


『お前ら…全員どたまかちわるぞ。』
『かちわるだけじゃ、足りない…粉砕しとこう。』

三蔵と衣月がキレる。

『はっはっはっっ!!お前らの従者は面白いなぁ?玄奘、衣月。』

紗烙はそう言って笑った。

『失礼するぞ…これから炊き出しをするんだが、一緒に夕飯はどうだ?』

波珊がそう言って入ってきた。

『おーー!!行くーー!!飯ー!!』

それに悟空が嬉しそうに反応した。

『何かお手伝いすることあります?』
『そうですね…あるならお手伝いしますよ?』

八戒と里白が波珊に言った。

『いいや。気にするな。客人らしく大人しくしといてくれ。』

波珊はそう言って微笑んだ。

『ねぇ…紗烙、三蔵…ちょっといい?』

『あぁ…』

『ん?いいぞ?』

衣月が三蔵と紗烙を連れ出した。




『あのさ、この経文ってさ…集まるとかなり大きな力になるんだよね?』

衣月がタバコに火を付けつつ言った。

『あぁ…そうだな。お前が言いたいのはあの時の僅かな共鳴だろ。』

三蔵がタバコに火を付けつつ言った。

紗烙もタバコに火をつけた。

『お前らも気づいていたか…確かに僅かだが共鳴した。でもまぁ…その大きな力を見てみたいもんだな…』

紗烙はそう言ってニヤリと微笑んだ。

『先に言われた…』
『あぁ…言われたな…』

『ふふふ…そうか…さてと。衣月…一緒に風呂にでも行かないか?』

紗烙はそう言ってタバコの火をどこからか取り出した灰皿で消すと衣月に向き直って言った。

『あー入りたいかも…』

衣月は少し考えてから言った。

『ということで…玄奘…衣月を借りるぞ。』

『あぁ…』

三蔵は他の人々の所へ…衣月は紗烙と浴場へと向かった。

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