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~桜の木の下で~

第8章 神機妙算



『大丈夫かっ!!男共は怪我人を運べっ!!』

『紗烙様っ!!三蔵様が来てくださった!!』

紗烙の言葉に村人達は騒ぎ立てた。

『泣くな…今は生きることだけ考えろ。』

紗烙は泣いている女の子の頭にポンっと優しく手を置いて言った。

『とは言っても…『あとは!怪我人いないっ!?俺が運ぶっ!!』』

男の1人の言葉を遮るように悟空が言った。

『ここまでのけが人が多いと…運ぶのもキツいよね…』

『そうだな…ここの守りも手薄になっているしな…ここにいつ、妖怪が攻めてくるか分からん。』
衣月は怪我人の様子を見て言った。
紗烙もそれに同意し、この状況を見て言った。





その同時刻

『この状況…一気にぱーっと片付けちゃったほうがいいんじゃねーの?』

悟浄は倒しても倒しても減らない妖怪を見て言った。

『そうですね〜ぱーっとやったほうよくないですか?』

『僕もそう思いますねぇ〜』

里白と八戒も同意した。

『命令するな。』



『『『オン マニ ハツ メイ ウン!!』』』

『魔戒天浄っ!!』

『恒世天護っ!!』

『有為転生っ!!(ういてんせい)』


妖怪は片付いた。

同時に怪我人や命の危険のある村人も救われた。







『すまんな…休めと言いつつ…手間をかけさせてしまったな…』

紗烙が恒天城に戻ってきて言った。

『いいんですよ。私たちの日常ってこんな感じですから。』

と里白が答えた。

『そうそう、だから問題ねぇよ。』

それに悟浄が言った

『そう言えばさ…衣月は衣月って呼んでるけど…三蔵って役職名だよな?ややこしくね?』

悟空が思い出したかのように言った。

『そういえばそうですね…課長、部長って呼んでるようなものですもんね?』

八戒もそれに同意。

『せめて、社長か会長にしろ。』
『そうそう。』

三蔵がツッコミ衣月も同意。

『今更…玄奘ってのも恥ずかしいしなぁ?』

悟浄が少し笑いながら言った。

『んー玄たん、玄ぴょん…とか?』

里白は少し考えつつ言った。

『玄さん、奘さんとかどうです??』

八戒がいつもの笑顔で言った。

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